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浮体式生産システム市場の冷え込みに底打ち感

April 27, 2016

浮体式生産システム新造市場が冷え込んでいることに疑問の余地はない。ここ 12〜18 ヶ月はこの分野にとって試練の時期であった。新規契約が途絶えたことから製造者や機 器サプライヤーは人員や支出を大幅に削減せざるえない状況に陥っている。しかし大水 深生産はいずれ活力を取り戻すだろう。石油需要は伸び続けており、様々な兆候が交錯 してはいるが、回復の兆しが見えていると考える。 浮体式生産システムのインベントリーと受注残まずデータにより現状を概観すると、現在オフショア油ガス田に設置されている浮体式

大水深開発部門の沈滞 −− 一過性の問題か長期的な成長の鈍化か? ジム・マッコール、氏家純子

November 15, 2015

IMA/World Energy Reports は大水深開発部門の最新の 5 カ年予測を発表しました。1996 年以来 IMA が毎年行っている市場予測の第 19 号となる本レポートでは 2016−2020 年の浮体式生産システムの発注数を予測しています。最新版レポートの分析結果と結論を以下に概説します。概論我々は市況低迷とペトロブラスの凋落を一過性のものと見ている。市場の見通しは明らかに昨年よりも思わしくないが、浮体式生産システムを必要とする多数の大水深開発プロジェクトが計画されており、これらの案件に対する投資決定を下支えする長期的なフ

2023年10月 浮体式生産システムレポート

2023年10月 浮体式生産システムレポート

ブレント原油は依然として90ドル近くで推移し、石油生産事業者は堅実に収益を上げている。現在の価格はまもなく安価に見えるようになる可能性がある。中東情勢の緊張により原油価格が暴騰する見込みがあり、紛争が地域全体に広がれば100ドルを超えるという声も上がっている。長期的には,最近の展開は明らかに化石燃料がしばらくの間、最も重要なエネルギー源としての役割を担い続けることを物語っている。エクソンモービルとシェブロンはそれぞれパイオニア・ナチュラル・リソーシズとヘスを買収することにより、石油・ガス開発にさらに力を入れている。シェルとBPが従来型の石油・ガス事業に戦略を転換したことは、再生可能エネルギーがエネルギー供給の万能の解決策ではないことを反映している。浮体式生産システム発注は依然として堅調である。10月に2基のFPSOが発注され、約35案件の浮体式生産プロジェクトが今後2年以内の投資決定を待っている。ただし、サプライチェーンの逼迫、融資アクセス、及び/若しくは環境上の反対により、一部のプロジェクトが遅延または断念される可能性もある。

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